世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の霊感商法や高額献金が社会問題となったのは1980~90年代がピークだった。長い期間を経て、なぜ今、解散命令に至ったのか。
教団は韓国人の文鮮明(ムンソンミョン)氏により1954年に韓国で創設され、日本では64年に宗教法人として東京都の認証を受けた。その後、「原理運動」と呼ばれた学生らによる強引な布教活動が60年代末~70年代にかけて問題化。霊感商法や高額献金などの被害対策に取り組む弁護士らが87年に全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)を結成している。全国弁連などに届け出られた相談件数のピークは90年だった。
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- 【決定要旨】旧統一教会の解散を決定 東京地裁の判断理由は
安倍氏銃撃まで高まらなかった関心
しかし、文部科学省が解散命…