前半、トライを決めた早大の佐藤健次=関田航撮影

 ラグビーの第61回全国大学選手権大会は2日、東京・国立競技場で準決勝があり、4連覇がかかる帝京大と5大会ぶり17度目の優勝を目指す早大が13日の決勝(東京・秩父宮ラグビー場)に進んだ。

 帝京大―明大は前回決勝と同じ顔合わせ。帝京大は後半、3トライを重ねて明大を突き放した。関東大学対抗戦優勝の早大は京産大から前半に4トライを挙げて優位に立った。京産大は11度目の準決勝敗退で、初の決勝には届かなかった。

1年前は大敗した早稲田大

 早大のFW陣がひとかたまりになって、京産大を押し込んだ。

 前半6分、早大は敵陣でスクラムを押した。FW8人がグッと前に出ると、相手はその圧力に耐えられなかった。故意にスクラムを崩す反則。会心のプレーに、普段は冷静な主将の佐藤がほえた。その後のラインアウトから先制トライを奪い、波に乗った。

 早大にとって、1年間の成果が試される試合だった。昨季の大学選手権準々決勝、同じ顔合わせで28―65と大敗した。特に圧倒されたのがスクラム。FW亀山は「けちょんけちょんにされた」と振り返る。

 その試合直後、亀山と佐藤ら…

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