インタビューに応じる、明治安田生命保険の永島英器社長2024年12月11日、東京都千代田区丸の内、杉山歩撮影

 日本銀行の利上げなどに伴い、生命保険業界の競争環境が変わってきている。明治安田生命保険の永島英器社長(61)は朝日新聞のインタビューに応じ、「社会課題の解決に資する企業が成長する」と語った。病気の予防につながる取り組みなどを通じ、顧客に選ばれる会社をめざすとした。

 生保各社は昨年、金利が上昇し始めたことを受けて、年金などの貯蓄性の商品を中心に、顧客に保障する最低限の利回り「予定利率」の引き上げに動いた。これまで低利率だった円建ての保険にも注目が集まっており、永島氏は「選択肢が増えたことは、歓迎するべきこと」と語った。

 その上で、今後は持続可能性といった社会課題の解決が鍵となるとした。永島氏は「昔は『金太郎あめのような業界』と思われていたかも知れないが、それぞれが持つ哲学は違う。しっかり提示することが大事になる」と述べた。

 例えば明治安田は1月から…

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