今年の夏も猛暑となりました。耐えきれないほどの暑さに、昔はもう少し過ごしやすかったと思う人もいるのではないでしょうか。気象予報士の増田雅昭さんは「日本の夏は『長く・暑く』なっている」と指摘します。具体的にどう変わっており、私たちはどう対応していけばいいのか、聞きました。
猛暑日、40年で急増
夏が暑くなっている、と皆さん実感されていると思います。それは実際、データにも表れています。
まず、暑い日が増えています。最高気温35度以上の猛暑日は、例えば東京でみると1980年代はゼロの年が中心で、最多で年3日でした。それが、2010年代は半分が年10日以上で最多は年13日、20年代は年20日以上も記録しています。東京に限らず、全国で同様の増加傾向がみられます。最低気温25度以上の熱帯夜も各地で増えています。
さらに、最高気温自体も上が…
