従来型のLED防犯灯(右)に比べ、新開発の防犯灯は光の漏れがかなり少ない=2021年3月ごろ、鹿児島県・与論島、奈良県立大提供

 奈良県立大(奈良市)は2日、光源のまぶしさを軽減し、夜空の星が観察しやすくなる屋外照明(LED防犯灯)を開発したと発表した。星空観光(アストロツーリズム)に生かすのがねらいという。

 星空観光を約7年前から研究している同大の尾久土正己学長(天文学)と金属加工「濱田プレス工藝」(大阪府東大阪市)が、約1年がかりで共同開発した。

 従来型のLED防犯灯は、上向きに漏れた光が夜空を見えにくくしており、星空観察にとって「光害(ひかりがい)」になっている。このため、光源がギラギラしないよう反射を抑え、ブルーライトをカットしてオレンジの電球色にしたLED管を開発。地上を明るく照らしながらも星空の景観を守る防犯灯が完成した。

与論島で効果を検証

 昨年、効果を実証するため…

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