5月10日公開の映画「猿の惑星/キングダム」を手がけたウェス・ボール監督が8日に来日し、試写会イベントに登場した。猿の独裁者役の吹き替えを担当した俳優の竹内力さんが、福岡の伝統工芸「今宿人形」の工法でつくられた猿のお面を監督へプレゼント。監督は顔にお面を当てながら「日本が大好きなので感動しています。オフィスの壁に飾ります」とよろこんだ。

竹内力さん(右)がウェス・ボール監督へ猿のお面を手渡した=ウォルト・ディズニー・ジャパン提供

 映画は、人類が退化して野生化し、進化した猿が支配する300年後の地球が舞台。独裁者「プロキシマス」に家族や村を奪われた若き猿「ノア」が、人間の女性とともに立ち向かう物語だ。

写真・図版
プレゼントされた今宿人形のお面を持つウェス・ボール監督(右)ら=ウォルト・ディズニー・ジャパン提供

 お面は、福岡市早良区の猿田彦神社で災いが「去る」ことを願い授与される「猿面」をつくる「今宿人形 人清(にんせい)」(同市城南区)が制作。映画の宣伝などを手がける「新通」の九州営業所(同市博多区)から、依頼があった。監督へ贈呈したお面は人の顔くらいのサイズで、粘土を焼いた人形に、映画に登場する「ノア」と「プロキシマス」に似せて絵付けした。

特注のお面を制作する「人清」の佐藤好昭さん=新通九州営業所提供

 これと同じ型でつくった猿の…

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