1985年に始まった国内の映画の一大イベント、東京国際映画祭。6日に閉幕した今年の第37回では、映画界における女性の立場について考えるシンポジウムが開催された。女性監督12人が次々に登壇し、仕事での悩みについて語り合った。
4日のシンポジウム「女性監督は歩き続ける」。2021年に映画界でのジェンダー平等を推進する国際的な憲章に署名した同映画祭が今年新設した、女性監督作や女性が活躍する作品を集める「ウィメンズ・エンパワーメント部門」の目玉企画だ。7時間にわたって開かれ、約240人が来場した。
「子どもの年齢が上がるまで現場に戻れない」「母親になってキャリア形成が難しくなった」――。登壇した女性監督の間で繰り返し話題にあがったのは、子育てとの両立だった。
公開作の女性監督比率は1割
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映画界で働く女性の割合は低…