「子鹿のゾンビ」から、凶暴な怪物となって人を襲うバンビ © 2025 ITN Distribution Inc. All Rights Reserved.

 爆裂に怖くて強い鹿が悪い人間を惨殺しまくる映画「子鹿のゾンビ」が8月29日から公開されます。私は過去に紙面や本欄で「プー あくまのくまさん」シリーズや「シン・デレラ」を紹介しましたが、ディズニーアニメでおなじみの愛されキャラが凶行に走るこれらのホラーを量産しているとんでもない男、それが今回インタビューしたプロデューサーのスチュアート・オルソンさん(67)。「俺は死ぬまでに映画を5000本作る!」と怪気炎を上げるその姿は、ある種のフィクションで私たちがよく見る「ハリウッドのプロデューサー」そのものでした。既に1000本作ったそうです。とんでもない!

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 「『子鹿のゾンビ』は『TCU』の1本として企画した。『ツイステッド・チャイルドフッド・ユニバース』の略だ。『プーニバース』とも呼んでいる。このあとピーター・パンもピノキオも控えているから、楽しみにしてほしい」

 なるほど「ゆがんだ童心ユニバース」? ところでオルソンさんのTCUじゃないホラー「マッド・マウス ミッキーとミニー」(原題:The Mouse Trap)が3月に劇場公開されたので見たんですが、話はゆるいし映像はチープだしガッカリでした。“本家”TCUの「Mouse of Horrors」が見たい!とオルソンさんに言うと、「ぜひ見てほしい。メールをくれたらオンラインで見られるURLを送るよ」。

 著作権の切れた有名キャラを使ったホラーが続々と作られていますが、ライバルと差をつけるには?

 「私たちの成功を見てマネする人間がたくさん出てきたが、劇場にかけるだけの価値があるストーリーと映像クオリティーが大事だ。もう1点は、急がないこと。時間をかけてきちんとしたものを作るから、私たちはプレミアレーベルとしてトップを保っていられる。マネする連中はやがてカネもネタも無くなる」

 「子鹿のゾンビ」の映像につ…

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