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群馬大会の優勝を決め喜ぶ健大高崎の選手たち
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 阪神甲子園球場の開場から100年の節目に、深紅の大優勝旗を手にするのはどこか。全国の3441チーム(3715校)のうち、春の選抜大会で初優勝を遂げた健大高崎など、49の代表校が地方大会を勝ち上がった。7日の第106回大会の開幕を前に、各地で取材した記者が展望を語った。組み合わせ抽選会は4日午後2時から行われる。(座談会の実施は1日)

層の厚い健大高崎ら5強が軸

 記者A 春の選抜で決勝を戦った2校が、夏も勝ち抜いてきたね。

 記者C 史上8校目の春夏連覇がかかる健大高崎は群馬大会を9年ぶりに制した。タイブレークの延長戦を2度経験するなど厳しい試合が続いたが、主将で捕手の箱山遥人を中心に重圧をはねのけた。

 記者G 2年生エース佐藤龍月がひじのけがで離脱する影響はどう。

 記者C それを考慮しても強い。打線は49代表で最多の7本塁打。投手では佐藤と同じ2年生2人の奮起に期待だ。常時150キロ前後を投げる右腕石垣元気に加え、群馬大会2回戦で大会記録の10連続奪三振を記録した左腕下重賢慎も急成長した。

 記者B 選抜準Vの報徳学園は投手陣を中心とした守りが強みだ。7試合で計8失点。最速150キロ超の今朝丸裕喜と技巧派の間木歩の両右腕に加え、左腕の伊藤功真と右横手の上阪昊誠らが台頭し、大角健二監督も「確実に幅は広がった」と言っていた。打線は3番安井康起が打率6割超。選抜決勝であと一本が出ずに負けた悔しさと向き合ってきた。

 記者D 大阪桐蔭は今年もタレントぞろい?

 A そうだね。中でも2年生右腕の森陽樹は、頭一つ抜けていた。大阪大会決勝で東海大大阪仰星を相手に1失点完投し、15奪三振。150キロ超の速球、縦横の変化球、どれも一級品だった。準決勝ではライバル履正社を12―2の五回コールドで下した。報徳学園に敗れた選抜準々決勝のように守備のミスさえなければ、第100回大会(2018年)以来の優勝も見える。

 記者F 青森山田は勢いがあるね。

 C 17年夏以来、甲子園出場がなかったけど、今年は春夏で切符をつかんだ。投打の軸がしっかりしている。打では青森大会2本塁打の4番原田純希、投では春から球威を上げた最速150キロ超の右腕関浩一郎。もう一人の右腕桜田朔の状態が上がれば、県勢初の日本一もある。

 記者E 21年に全国選手権…

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