優勝を決め、喜ぶ春日の選手たち=2024年4月5日午後3時38分、北九州市民、石垣明真撮影
  • 写真・図版

 第154回九州地区高校野球福岡大会(福岡県高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は5日、北九州市民球場で決勝があり、春日が延長戦の末に大牟田を破り、初の優勝を飾った。両チームと選抜大会に出場した東海大福岡は、20日から佐賀県で開催される九州大会に出場する。5日は3位決定戦もあり、九州国際大付が九産大九産に勝利した。(太田悠斗)

     ◇

 「体を閉じる」。延長タイブレークの十一回、1死二、三塁で打席に立った春日の大川凌平選手(3年)は念じた。

 想定外の球が来ると体が開き、凡打になる癖がある。課題と考え、野球ノートに「体を開かない」と何度も書いて意識づけをし、癖を直そうと中堅方向に低い打球を放つ練習も続けてきた。

 「自分が試合を決める」。そんな思いで臨んだこの日、十一回にチャンスで打席へ。3ボール2ストライクとなり、内角直球を狙ったが、来たのは外に逃げるスライダー。「やばい」と思ったが、体は開かず、しっかりと捉えた打球は右中間への2点適時二塁打に。

 「練習の成果が実った」と顔をほころばせた大川選手。次は自分もチームも初めての九州大会。相手投手の球を「開かずに迎え打ちたい」と誓った。(太田悠斗、石垣明真)

共有
Exit mobile version