春季労使交渉を巡る懇談会で発言する連合の芳野友子会長。中列左端は経団連の十倉雅和会長=2025年1月22日午前8時3分、東京都千代田区、上田幸一撮影

 労働組合の中央組織・連合と経団連の労使トップ会談が22日、東京都内であり、今年の春闘が事実上始まった。物価高が続く中、賃上げが中小企業に広がるかが焦点となる。

  • 【そもそも解説】「春闘」で話し合う、賃上げって何なの?

 この日の会談で、連合の芳野友子会長は「ここ数年にわたり動き始めた賃上げの流れを滞らせることは絶対に避けなければならない。賃金、経済、物価を安定した巡航軌道にのせる春闘にしていきたい」と語った。

 経団連の十倉雅和会長も「ここ2年間で醸成されてきた賃上げのモメンタム(勢い)を定着する年にしないといけない。ベースアップを念頭に置いた検討を呼びかけるなど全力で取り組んでいく」と話した。

昨年は33年ぶり5%台に

 連合の集計によると、24年…

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