浦和実―滋賀学園 力投する滋賀学園先発の長崎=伊藤進之介撮影

(22日、第97回選抜高校野球大会1回戦 滋賀学園0―3浦和実)

 長崎蓮汰投手(3年)が、待ち望んだ甲子園のマウンドに立った。五回に3失点したが、七回途中まで140キロ前後の直球に緩い変化球を交ぜながらの力投を見せた。

 昨夏の甲子園では、8強入りしたチームのベンチで悔しい思いをした。長身から投げ下ろす投球が武器の右腕だが、出番が回って来なかった。

 先輩とともに好投していたのが、同級生の土田悠貴投手だった。長崎投手にとって、チームの勝利による喜びとともに「出られなかった悔しさがあった」。

 昨夏以降、変化球の制球力を磨いた。秋にはエースとなり、調子を落とした土田投手に代わって活躍。近畿大会では大阪桐蔭に完投勝利し、選抜出場をつかむ立役者になった。

 この春の甲子園、2人は「ダブルエース」として臨んだ。土田投手は七回途中から継投し、追加点を与えなかった。

 だが、打線が相手投手を打ち崩せず、無念の結果となった。長崎投手は「2人ともいい状態で夏の甲子園に戻って来たい」、土田投手は「2人で勝てるチームをつくりたい」と誓った。

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