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秋田県内を襲った豪雨によって浸水した秋田市内の住宅街。奥は雄物川=2023年7月16日午後3時38分、朝日新聞社機から、嶋田達也撮影

 国土交通省は8日、2023年の水害による被害額(暫定値)は約6800億円に上り、過去10年間で3番目に大きかったと発表した。都道府県別では、7月に活発な梅雨前線の影響で豪雨に見舞われた秋田県が約1430億円と最多で、1961年の統計開始以降で最大の被害額となった。

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 2位は福岡県(約640億円)、3位は静岡県(約550億円)だった。水害別では、7月中旬の秋田県を中心とした記録的な大雨による被害(約1590億円)が最も大きく、5月末~6月初旬の台風2号などによる被害(約1580億円)が続いた。被害を受けた建物は全国で約3万1400棟あり、床下浸水が全体の約57%と最も多く、床上浸水が約29%と目立った。

 過去10年間では、全国で90人以上の死者・行方不明者が出た東日本台風が上陸した19年が約2兆1800億円と最多で、西日本豪雨があった18年が約1兆4100億円と続いている。(東郷隆)

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