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矢上の花田峻坪選手=2025年6月1日午前11時42分、倉敷マスカットスタジアム、堀田浩一撮影

(1日、第144回春季中国地区高校野球大会準決勝 倉敷商11―0矢上)

 両チーム無得点で迎えた三回裏。矢上は1死一、三塁の先制の好機にスクイズを狙うも、三塁走者が本塁でタッチアウト。なお2死一、二塁で右打席に入ったのは4番の花田峻坪(しゅんぺい)選手(3年)。前日の1回戦では無安打に終わり、「今日こそは」と気合は十分だった。

 相手投手は130キロ台の切れのある直球を投げ込んでくる本格派。ファウルでくらいつき7球目。高めのチェンジアップを右方向にはじき返した。

 打球は一塁手の頭上へ。速いライナーだったが、飛びついた一塁手の好守に阻まれた。「自分が打って返すつもりだったが、振り切ることができなかった」と悔やんだ。

 昨秋の中国大会準々決勝で下した相手に6回コールド負け。この日は捕手としても「(味方投手の)持ち味をいかせなかった」と、相手打線にたびたび連打を許した。それでも試合後は「この大会でいい経験ができた。夏に生かしたい」と前を向いた。課題を克服し、今夏の島根大会に臨む。

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