昭和医科大の中村清吾・特任教授=2022年7月11日、相場郁朗撮影

 日本の乳がん診療の第一人者で、昭和医科大特任教授の中村清吾さんが9日、膵臓(すいぞう)がんで死去した。68歳。葬儀は家族で営んだ。

 乳腺外科医で、日本の乳がん診療を長年、牽引(けんいん)してきた。千葉大を卒業後、聖路加国際病院に勤務。同院に先駆的なブレストセンターを立ち上げた。

 日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構の理事長も務め、診療体制の確立や、患者の予防的手術などへの公的医療保険適用の実現にも力を注いだ。

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