「ニーマルハシルコネクト」を収録する水野倫太郎さん(左)と矢ノ川賢太さん=2024年12月13日、神奈川県秦野市、中嶋周平撮影

 インターネット上の音声番組「ポッドキャスト」。スマートフォンなどでラジオのように聴くことができるが、配信するのは放送局やプロのラジオDJに限らない。特別な機材や編集技術がなくても誰もが簡単に番組の作り手になることができ、多くのファンがつくこともある。

 「せーの、ニーマルハシルコネクト!」

 まだ辺りは暗い午前6時前。神奈川県秦野市のアパートの1室で、ポッドキャスト番組「ニーマルハシルコネクト」の収録が始まった。

 「20代と走るをつなぐ」をテーマに不定期で配信されるこの番組は、会社勤めのサラリーマンでトレイルランニング仲間の水野倫太郎(みちたろう)さん(29)と矢ノ川賢太さん(29)が自宅で収録している。使う機材は机の上に置いたスマートフォン1台だけ。この日は出勤前の時間を使い、台本なしで2時間近く話し続けた。編集せずにそのまま番組として配信する。

 「ダメならやめればいい」と気軽に始めたが…

 始めたのは2023年5月…

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