全国的に晴天となった連休中の20~21日、各地の海や川で水難事故が相次いだ。朝日新聞のまとめでは少なくとも10人が死亡、1人が心肺停止、2人が行方不明になった。
- 【地図】海と川の全国水難事故マップ 分析で見えた集中エリア
21日午後、和歌山市の海岸で、うつぶせで浮いていた男性が救助され、死亡が確認された。大阪府内在住の17歳で、遊泳中に姿が見えなくなり、友人が発見したという。和歌山県那智勝浦町のお蛇浦(じゃうら)海岸付近でも21日午後、海底に沈んでいた男性が心肺停止の状態で見つかった。県内在住の18歳とみられるという。
愛知県常滑市のりんくうビーチでは21日午後5時35分ごろ、「息子がいなくなった」と母親から119番通報があった。砂浜から5メートルほど離れた海中に男児が沈んでいるのが見つかり、死亡が確認された。
21日には、津市白山町真見の雲出川で、川遊びに来ていた兵庫県姫路市の男性(19)が溺れて死亡。仙台市宮城野区の向洋海浜公園で、サーフィンをしていた同市青葉区の高山政敏さん(63)が亡くなった。
新潟県五泉市の早出川では20日午後、男児が川底に沈んでいるのが見つかり、死亡が確認された。新潟市東区の小学2年生、佐野凪(なぎ)さん(7)で、家族4人で川遊びに訪れていたという。
愛媛県久万高原町の仁淀川では20日午後、いずれも松山市の会社員の永瀬遥稀(はるき)さん(25)と二階堂将逸さん(31)が川に流され、死亡した。2人は職場の同僚十数人と川遊びに来ていたという。
20日には、愛媛県西条市の加茂川で松山市の会社員、梅岡陽登さん(27)が溺れて死亡。青森県むつ市の新田名部川で近くに住む鳴海春香さん(36)が、神奈川県三浦市の戸津浜海岸では相模原市の会社員の早川洲(しゅう)さん(23)が死亡した。
山口県阿武町の筒尾海水浴場では20日夜、「2人がミニボートで沖に釣りに出かけたが帰ってこない」と通報があった。2人は山口県宇部市の70代の男性と福岡県筑前町の60代の男性で、21日午後時点で行方はわかっていない。