第97回選抜高校野球大会に出場している智弁和歌山は、25日の第1試合(午前9時)でエナジックスポーツ(沖縄県)との2回戦に臨む。完封勝ちした投手力や、ふた桁安打の打撃力と、ともに初戦を危なげなく勝ち進んだ両チームが激突する。
エナジックスポーツは、創部3年目で春夏通じて初の甲子園。1回戦の至学館(愛知県)戦では、左腕の主戦久高が相手打線に的を絞らせず、被安打4で完封。打線も13安打を放ち、8―0で圧勝した。1番打者のイーマンが三塁打を含む4安打を放つなど、打線が好調だった。
監督からのサインなしで、選手が盗塁やバントの判断をする「ノーサイン野球」が特徴だ。初戦でも、一塁走者が走り出すのを見て、打者がバントからヒッティングに切り替えた場面があった。
足も絡めたエナジックスポーツの攻撃に、智弁和歌山の守備陣がどう立ち向かうかが、試合の行方を左右しそうだ。