開会式で選手宣誓する日高の湯川慎介主将=和歌山市手平2丁目、白木琢歩撮影

 第107回全国高校野球選手権和歌山大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)の組み合わせ抽選会が20日、和歌山市手平2丁目の和歌山ビッグ愛で開かれ、連合の3チームを含む39校35チームの対戦相手が決まった。選手宣誓は日高の湯川慎介主将が務める。

 大会は7月10日から27日まで。10日は開会式のみで、試合は11日から。いずれも紀三井寺公園野球場(和歌山市)で行われる。

 ともに春の選抜大会に出場した智弁和歌山と市和歌山が同じゾーンに入ったため、両者が勝ち上がった場合は準々決勝で対戦することになる。

 智弁和歌山は昨夏の覇者で、春季県大会でも優勝した。初戦は有田中央・貴志川・和歌山南陵の連合チームと対戦する。智弁和歌山の山田希翔主将は「どこが相手であれやるべきことは変わらない」と落ち着いた表情で話した。

 一方、有田中央の栗栖颯汰主将は連合チーム唯一の3年生。「1、2年生を引っ張っていい試合をしたい」と話した。

 市和歌山は今大会はノーシードで登場し、初戦で紀北工と対戦する。市和歌山の川辺謙信主将は「最後に勝負を分けるのは強い気持ちだと思う」と意気込みを語った。

 組み合わせ抽選会には各チームの主将と責任教師らが出席した。抽選に先立ち、県高野連の西上嘉人会長は「主将はチームをまとめてきた苦労があると思う。今日の抽選が良い思い出となるよう臨んでほしい」とあいさつした。

選手宣誓は日高・湯川慎介主将

 「選ばれる気がしていたけれど、本当に名前を呼ばれてびっくりしました」。選手宣誓することが決まった日高の湯川慎介主将はこう話す。同校の野球部は今年で創部101年の歴史を誇り、その点も宣誓でアピールするつもりだ。「僕の宣誓で夏の大会が始まる。最高の大会になるようしっかりやっていきたい」と話した。

Aゾーン

 県立の実力校がひしめく。春季県大会準優勝の星林は、エース則藤を中心にした粘りのチーム。初戦で昨秋の近畿大会に出場した和歌山東と対戦する。昨春の選抜大会に出た耐久も上位をうかがう。

Bゾーン

 ともに春の選抜大会に出場した智弁和歌山と市和歌山が入っている激戦区。伝統校の桐蔭、制球力が良い左腕山田を擁する和歌山工も侮れない。和歌山北は3年連続で開幕試合に登場する。

Cゾーン

 春季県大会でベスト4入りした初芝橋本が軸。エース増田を中心に、少ない点差でも粘り勝つ野球が持ち味。昨夏の決勝に進んだ近大新宮と、昨春の選抜大会に出場した田辺が開幕2試合目でぶつかる。

Dゾーン

 シード校の日高が一歩リード。秋季大会、春季大会ともベスト4入りするなど地力がある。創部100年を迎えた海南、4年ぶりに単独チームで出場する串本古座の戦い方にも注目したい。

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