オンラインカジノの利用実態について警察庁が初めて調査した。結果をみると、興味本位で始めた若者が借金をして、カジノにのめりこんでいく実態があることが浮き彫りとなった。
- 337万人経験、賭け額は年1兆円 警察庁がオンラインカジノ初調査
各年代で利用したことがあると答えた割合は、20代8.7%、30代6.7%、40代3.8%、10代3.3%の順に多かった。50代以上の1.1%と比べて、若い世代の利用が目立つ。
経験者1人あたりの年間の賭け額は30代が80万円で最も高かった。このほか20代が62万円、40代と50代がともに58万円で、10代は30万円だった。全年代の平均は63万円にのぼった。
若い世代では借金をして利用する人も多い。20～30代は半数超が、10代では6割超が金融機関や知人から借金をしていた。利用する理由では、10代の3割超が「暇つぶし」と答え、30代以上では「気分転換など」が目立った。
オンラインカジノを始めたきっかけは何だったのか。どの年代にも共通して多かった回答が「興味」だった。このほか、20代以上の理由で「ギャンブル好き」が目立った一方、10代は「話題作り」が多かった。
「有名人などの影響」で利用広がったか
また、多かった回答の一つに「有名人などの影響」もあった。有名なスポーツ選手やタレントらを起用した広告の影響もあり、違法という認識がないまま利用が広がったおそれがある。
お笑いコンビ「令和ロマン」…
