暑さが本番を迎えました。食が細くなりがちですが、体力を消耗せずに効率よく必要な栄養をとりたいものです。夏をのりきるヒントを専門家に聞きました。
主食、主菜、副菜を意識
台所が暑くて料理をする気が起きない。のどごしがよくて、短時間でゆでられるそうめんの出番が多くなる――。料理教室を主宰する管理栄養士の永吉峰子さんは、夏になると教室の生徒からこんな悩みをよく聞く。
「いかに手間をかけず、火を使わずに栄養のバランスをとるかを考えましょう」
食事は、炭水化物、たんぱく質、脂質と、ビタミンやミネラルをバランスよくとることが大切。炭水化物は大事なエネルギー源だが、体をつくるたんぱく質や、調子を整えるのに欠かせないビタミンやミネラルもしっかりとりたい。
1回の食事で、ご飯やパン、麺類などの主食と、肉・魚・卵などの主菜、野菜やキノコ、海藻をつかった副菜がそろうようにすると、バランスがとりやすい。
暑くなると、つい冷たい麺類に頼りがちだが、栄養が炭水化物に偏ってしまう。そこで永吉さんがすすめるのが、そのまま食べられる魚の缶詰や電子レンジでの調理だ。
たとえば、冷凍のうどんを解…