教室の天井を見上げると、黒い半球型のカメラがついていた。
首都圏の公立小学校。中学年の学級にカメラが設置されたのは、この5月のことだ。暴れる児童が学級に1人いたのが発端だった。
児童は気に入らないことがあると、同級生をいきなり殴ったり蹴ったりした。担任が母親に話しても、我が子が悪いと認めない。養護教諭やスクールカウンセラーが医師の診察を受けるよう勧めても受け入れなかったという。
校長が教育委員会に相談したが、親ともっと話して理解を得る努力を続けるように、と言われたという。
ある日、事件は起きた。
子ども同士のトラブルにどう対応すればいいのか、頭を悩ませる学校は少なくありません。首都圏のある公立小学校がとった苦肉の策は、教室へのカメラの設置でした。効果はあったのでしょうか。
児童に階段から突き落とされ…