Smiley face
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2階の寝室でスマホを見つめるユウタ(手前)とナオヤ=2024年9月8日午後6時37分、宇都宮市、細川卓撮影
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 「いいんだよ。頼って。何度でも」

 今年7月、宇都宮市中心部に、そんなメッセージを掲げたシェアハウス「ぼっけもんの家」ができた。入居対象は、家出や非行など様々な事情で帰る家や居場所がなくなった若者。この夏、3人が新生活を始めた。

 8月中旬の夕方。16歳のユウタ、17歳のナオヤ、23歳のケンジ(プライバシー保護のため、いずれも仮名)が食卓を囲んだ。この日の夕食は、ケンジが作ったしょうが焼き。口々に「うまい」と言いながら、白米と一緒にかきこんだ。

 ひとり親家庭の食料支援などを手がけてきたNPO法人「ぱんだのしっぽ」の小川達也代表がシェアハウスを運営する。3LDKの一軒家はテーブル、冷蔵庫、ベッドなど共有家具が備え付けられ、食費や家賃、光熱費は働き始めるまでは必要ない。未成年の場合は、小川代表から親に預かりの承諾を取っている。

 「ぼっけもん」とは鹿児島の方言で「大胆、勇敢な人」の意味がある。小川代表は「ここにたどり着く子はどこか傷ついていたり、重荷を背負い込んでいたりする。生きる希望を失わず、勇敢に立ち向かってほしいという願いを込めた」と話す。

 茨城県出身のユウタは、0歳から児童養護施設で育った。母親が面倒を見られないことが理由だったと、のちに聞いた。

■炎天下の野宿「このままだと…

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