■厳冬期避難術 学んでみた 立ち往生編
暴風雪によって車が立ち往生してしまったら――
厳冬期の災害演習に参加し、エンジンを停止した車内で4人で1時間を過ごした。ガソリンは残り少なく、周辺に街灯やコンビニなどもない中で朝まで吹雪が続く想定だ。厚手のダウンジャケットやスノーシューズなど、冬に外出する服装で車内に乗り込む。
足先に寒さを感じるが、そこまで不便はない。同乗した居島修さん(61)は「寝袋に入っているから温かいが、靴を脱いでいるから足が寒い」。あぐらをかいたら改善したという。
30分ほどすると、窓ガラスの内側は霜で凍りついた。同乗者と話をしていたのであっという間に時間が過ぎた。ただ、足先からふとももまで、気づかぬうちに寒さで冷えきっていた。運転席はハンドルもあり、窮屈さもつらかった。
1時間だからよかったものの、ここで一晩を過ごす自信はない。エコノミークラス症候群や低体温症、一酸化炭素中毒など注意することが山ほどある。
2013年には、道東を中心…