18日に開かれた第61回全日本合唱コンクール青森県大会(県合唱連盟、朝日新聞社主催)に、十和田市立南小学校の合唱部が5年ぶりに出場した。金賞に選ばれたものの、全国の舞台には一歩及ばず。それでも、部長の北沢環奈さん(6年)は「みんなと一緒に楽しんで歌えた」と、顔をほころばせた。
「曲に込められた思いを想像する。その思いが聴いてくれる人たちに伝わるように心がけています」。北沢さんはそう話す。5月に大会への出場を決めてからは、学校のある日は主に週3日、夏休みは平日の午前中を中心に練習を重ねた。
みんなの心を一つにするため、練習の最後には決まって合言葉を言う。「この思い届け、ベストミュージック」だ。
県大会では課題曲「朧月夜(おぼろづきよ)」と自由曲「花」の2曲を披露。2~6年生の28人が合言葉通りの息の合った歌声を響かせ、聴衆を引きつけた。顧問の村上さおり教諭は「初めは緊張もあったかな。でも、みんなよくがんばりました。楽しんでいる様子が伝わってきたので」と、子どもたちの努力をたたえた。(野田佑介)