嶋田詔太さん

本を読んで生きている

 和歌山市の中心商店街「ぶらくり丁」かいわいに、本好きをうならせる選書で評判の書店「本町文化堂」があります。店舗2階にはイベントスペースを併設し、近くのミニシアターとタッグを組んで映画上映会や講演会なども開いています。店主の嶋田詔太さんが、オススメの本を通じて日常をつづります。

 今回は、東日本大震災後の東京電力福島第一原発事故によって、避難してきた人たちが暮らす福島県の団地を舞台にした記録映画「ラジオ下神白(しもかじろ) あのとき あのまちの音楽から いまここへ」を取り上げます。

映画「ラジオ下神白 ―あのとき あのまちの音楽から いまここへ」の台詞から

ひとりにとってとても大切な歌がですね、誰か別の人にとっても、とても大事な歌だったりとかで、でも、その人とその別の方はもちろん別々の人生を歩んできてるので、違う思い出を持ってらっしゃるんですよね。

 「虎に翼」にハマっている。現在放送中の、NHKの朝の連続テレビ小説で、主人公の猪爪寅子のモデルは、日本初の女性弁護士の三淵嘉子。ドラマに併せて、清永聡「家庭裁判所物語」や長尾剛「三淵嘉子 日本初の女性弁護士」など、関連書籍を読み漁る日々が続いている。

 そうした中で印象に残ったの…

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