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写真・図版
高さ約3メートル、幅約1メートルのゴーストギア=長崎県五島市、WWFジャパン提供

 長崎県五島市の多々良島周辺の海から、モンスターのような巨大なゴーストギア(幽霊漁具)が見つかった。ゴーストギアとは海へ流れ出て漂う漁具のことで、海洋生物を捕らえたり、生態系の破壊や船舶の事故にもつながったりする。漁具のほとんどは自然界で分解しないプラスチック製で、「最も危険な海洋プラスチックごみ」といわれている。

 世界自然保護基金(WWF)ジャパンが深さ4メートルの海底で、高さ約3メートル、幅約1メートルの塊を発見した。下部がサンゴや岩に引っかかっていた。近くに世界最大級のオオスリバチサンゴがあり、傷つけてしまう可能性があることから、7月10日、クレーンを装備した作業船で回収したという。

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 この塊を解体すると、縦8.…

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