5回目の開催となった中央最低賃金審議会の目安小委=2025年7月31日、宮川純一撮影

 最低賃金(時給)の今年の引き上げについて、厚生労働省の中央最低賃金審議会は、全国加重平均で過去最高となる6.0%(63円)以上の目安を示す方向で調整していることがわかった。物価高が続く中、過去最高の引き上げ幅となった昨年の目安50円(5.0%)を上回る大幅な賃上げが必要と判断している模様だ。

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 複数の関係者が明らかにした。近く正式に結論を出す。現在の最低賃金は東京都が1163円で最も高く、秋田県が951円と最も低い。目安通りに引き上げた場合、全都道府県で初めて1千円を超えることになる。

 目安は労使の代表と公益代表の有識者で構成する中央審議会が毎年、都道府県を3ランクに分けて提示。これを参考に都道府県ごとの最低賃金を地方審議会が決め、秋に改定する。

 現在の全国加重平均は105…

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