【動画】大屋根リング上でマーチング演奏をする参加者たち=田辺拓也、大山貴世撮影
「最大のマーチングバンド」のギネス世界新記録が11日、大阪・関西万博の会場で達成された。
「大屋根リング」の上などでの挑戦が始まったのは、開場前の午前8時35分ごろ。全日本マーチングコンテストの出場経験がある学校や市民楽団など小学生から大人まで全国各地から、1万2千人以上が集った。
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行進曲「星条旗よ永遠なれ」を奏でながら行進。「全員が演奏しながら400メートル以上行進」「計5分以上演奏」などの記録達成のための要件を満たし、午後に1997年の世界記録1万1157人を上回る1万2269人で新記録に認定された。
愛媛県の松山東雲中・高は、卒業生や保護者らも含む33人で参加。吹奏楽部の部長の中村莉緒さんは演奏後、「こんな大人数で演奏したのは初めて。めっちゃ達成感。演奏が終わった後もわくわくしている感じで本当に楽しかった」と笑顔だった。
大阪府吹田市を拠点に活動する吹奏楽団「育児ブラスサークルひだまり」は約40人で挑戦に加わった。アルトサックスの安宅大輔さん(42)は演奏の後、「吹いているうちに余裕が出てきて、初めて見る万博の風景も楽しめた。子どもたちも楽しそうに打楽器をたたいていてよかった」と笑顔で話した。
【動画】大屋根リング上でマーチング演奏する参加者たち=朝日放送テレビ撮影
挑戦は吹奏楽の祭典「ブラスエキスポ2025」(関西吹奏楽連盟、朝日新聞社、アド・ダイセン社主催)の一環として企画された。