酒造会社「香住鶴」(兵庫県香美町香住区小原)は、海外への販路拡大をめざし、同社の最高級ブランド酒をリニューアルした。
これまで最高級として3種に同社の屋号「福智屋」の冠をつけていたのを1種に限定した。また、高値の酒を1升(1.8リットル)で購入する傾向が少ないとみて、上位2種を720ミリリットルのみで販売する。
最高級の新銘柄は「福智屋 生酛(きもと) 純米大吟醸 中取り 原酒」で、720ミリリットルを税込み2万2千円で販売する。酒をしぼるときに最も品質の良い「中取り」部分を使い、一切加水しない製法という。
福本和広社長(40)は「今年創業300年を迎える。高級酒は海外で人気があり、今後は香港やシンガポールのほか、UAEなどの中東へも拡大したい」と話した。