小川はじめさん(右端)の指導で歌の練習に励む人たち=2025年6月19日、兵庫県芦屋市海洋町、小池淳撮影

 兵庫県芦屋市海洋町のマンション住民でつくる合唱団が、7月に県立芸術文化センターでコンサートを開く。平均年齢は80歳を超え、最高齢は95歳。指揮者のテノール歌手とともに、女性13人が練習の成果を披露する。

 「アンジェロ・レジデンス・シンガーズ」は、有料老人ホームも併設されている大規模分譲マンションの住民有志が2021年に結成した。住民の一人で、国内外で活躍するテノール歌手の小川はじめさん(56)が館内でコンサートを開いた際、「皆さんもどうですか」と呼びかけたのがきっかけだ。アンジェロはイタリア語で天使を意味する。

 毎月2回の練習を重ね、館内のコンサートやイベントで歌声を披露してきた。昨年6月に初めて単独のコンサートを県立芸術文化センターで開き、今回が2回目になる。

 今回はシンガーズが10曲、小川さんが10曲を披露する。最高齢95歳の船野豊子さんは「先生は教え方が上手。先生の歌声も聴けるので参加しています」と話す。小川さんは「シニアの方々が魂を込めて精いっぱい歌います。一緒にお楽しみください」と話す。

 7月1日午後2時開演。西宮市高松町の県立芸術文化センター神戸女学院小ホール。料金2千円で全席自由。

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