群馬県桐生市の生活保護費の不適切な支給をめぐり、県は21日、市に対して実施した特別監査の結果を公表した。生活保護法に違反する行為があったことを認定し、市へ改善するよう指示した。県は今後、独自に権利侵害につながりやすい項目への監査を強化するという。
特別監査は、1月17~19日、2月6~8日に行われた。2018年4月~23年12月の事務を対象に、830件の書類の確認と市福祉課の職員11人へヒアリングをした。
その結果、不適切な対応が主に5点あったとした。3点は市が昨年12月に公表したもので、①当月中に全額支給していない②過度な分割支給③市が保管している受給者の認め印の使用、だった。
このほか、今回の調査で新たに④窓口支給日と異なる日付を職員が受領簿に記載⑤代筆された親族名で提出された扶養届をもとに収入を認定、の2点も判明したという。
■受給者数10年で半減 「誤…