衆院予算委で、立憲民主党の小川淳也幹事長の質問に答弁する石破茂首相=2025年2月21日午後、岩下毅撮影

 鈴木馨祐法相が法務省職員に菓子の月餅(げっぺい)を配ったことをめぐり、石破茂首相は21日の衆院予算委員会で「厳重注意をした。このようなことがないように襟を正して職務に邁進(まいしん)させる」と述べた。

 立憲民主党の小川淳也幹事長への答弁。鈴木法相は1月下旬、「差し入れ」としてメッセージ付きの月餅を職員に配布。これまでの会見で、原資は私費で、「通常国会が始まるタイミングで、職務に精励をいただいている職員全体への慰労激励」と説明している。

 公職選挙法は政治家が選挙区内の有権者に寄付することを禁じているため、対象職員の中に選挙区の住民がいれば違法となる恐れがあることが指摘されている。

 小川氏は予算委で、「差し入れだろうが、金品の贈与。厳格に踏まえるべきだ」とし、「そんなに菓子を配る余分な金が政治家にあるのか」と追及。首相に対して「任命権者として処分するとはっきり言ってください」と迫った。

 首相は鈴木法相に注意をしたことを明らかにし、「職務に邁進をいたさせます。任命責任は私にある」と述べた。

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