対ドル円相場は、2024年6月に一時1ドル=160円台まで円安が進んだ=2024年6月26日、東京都中央区、東谷晃平撮影

主要100社景気アンケート 2025

 朝日新聞は全国の主要100社を対象にアンケートを実施した。国内外の景気動向をどうみているのか、経営トップらの視点を紹介する。(調査期間は6月6~19日)

 為替では、1986年以来となる1ドル=161円台まで進んだ円安には歯止めがかかり、今年に入ってからは円高方向に進んでいる。ただ、140円台半ばの推移が続き、円高水準とはいいにくい状況にある。

 こうした中、今年後半の望ましい為替水準について聞いたところ、「1ドル=140円台」と回答したのが35社だった。急激な為替変動は経済や業績に与える影響が大きいことから、安定を望む声が多かった。

 次に多かった回答は「130円台」で13社あった一方、「160円以上」と答えた企業はなかった。

望ましい為替水準は

 米トランプ大統領は「ドル高」を問題視しているとされる。今後、円高ドル安が進んだ場合、日本経済に与える影響について尋ねると「マイナス」と答えたのは32社。自動車を始めとした輸出企業の業績悪化を挙げる企業が多かった。

 「プラス」と答えたのは10…

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