NHKは9日、連続テレビ小説「あんぱん」の初回(3月31日放送)の配信サービス「NHKプラス」の視聴数が、歴代の連続テレビ小説や大河ドラマを含む同局の全ドラマの中で過去最多の76.1万UB(ユニークブラウザー)を記録したと発表した。
- リアルタイム視聴率は重要なのか 「あんぱん」は朝8時に固執しない
UB数は、ウェブサイトを訪問した重複のないユーザー数。2020年4月以降、NHKプラスで配信したドラマについて、エピソードごとの視聴数(放送当日から見逃し7日間の数値)を集計した。従来の1位は、大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の初回(1月5日放送)の72.8万UBだったという。
直近の朝ドラでは、24年度前期の「虎に翼」は66.2万UB(第92回、昨年8月6日放送)、同年度後期の「おむすび」は46.1万UB(初回、昨年9月30日放送)がそれぞれ最高値だった。
「あんぱん」の制作統括を務める倉崎憲さんは「朝に限らず昼、夜とそれぞれのライフスタイルに合った時間や観(み)方、観る場所が違えど、皆さんの日常のどこかにこのドラマがあって、少しでも生きる喜びを感じていただける存在になれれば、この上ない喜びです」とコメントした。
「あんぱん」は、アンパンマンを生み出した漫画家のやなせたかしさんと小松暢(のぶ)さんの夫婦をモデルに描く。脚本は中園ミホさんが担当し、主人公の朝田のぶを今田美桜さんが、夫の柳井嵩(たかし)を北村匠海さんが、それぞれ演じている。