「怪談」で知られる松江市ゆかりの文豪・小泉八雲の妻セツをモデルにしたNHK連続テレビ小説「ばけばけ」の放送が9月29日から始まるのに合わせ、島根県観光連盟は冊子「小泉八雲と妻・セツが愛した地 島根 めぐりマップ」を作成した。まずは計2万部を印刷し、県内の観光案内所や観光施設、道の駅などで無料で入手できる。
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B5判8ページで、さまざまな八雲ゆかりの怪談を紹介。大雄寺(松江市)の墓地が舞台で、赤ちゃんを育む幽霊に関する「飴(あめ)を買う女」▽小豆を洗う女の幽霊が出たとされる、普門院(松江市)近くの「小豆とぎ橋」▽松江大橋を建設する際、源助という男が箱の中で生き埋めにされたという「人柱伝説」▽出雲市の来阪神社で目撃された「雪女」――といった話だ。
2人にゆかりがある場所として、松江市の小泉八雲記念館や旧居、宍道湖の夕日、出雲市の出雲大社、隠岐諸島の夫婦像が建てられた八雲広場(海士町)なども地図入りで掲載。松江・出雲エリアと隠岐エリアの2人にゆかりがある場所をそれぞれ1泊2日で巡るモデルコースも提案し、出雲そばなどのグルメ情報も載せた。
県観光連盟の担当者は「マップを手にして、多くのゆかりの場所を巡ってもらえたら。小泉八雲とセツに思いをはせてもらえたらうれしいです」と呼びかけている。