Smiley face
写真・図版
「木の卒業証書」を手に持つ卒業生たち=2025年3月12日、神奈川県秦野市横野の市立北中学校、中島秀憲撮影(画像の一部を加工しています)
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 神奈川県内の多くの中学校で12日、卒業式があった。秦野市では、市内9校の卒業生1276人に、地元産のヒノキの間伐材を使った「木の卒業証書」が授与された。市によると、木を使った卒業証書は県内で初めてという。

 木材を使用し森林資源を循環させる大切さを知ってもらおうと、市が今年度から取り組んでいる「木のある暮らし」の実践のひとつ。証書はヒノキの薄いシート2枚で和紙を挟んだもので、曲げることができる。

 市立北中を卒業した大原実莉さん(15)は、「木の香りがして、温かみも感じる。とても良い思い出になる」。陸上部でがんばったほか、生徒会長も務め、「つらいときもあったけれど、友だちや先生に支えてもらった」と、泣きはらした目で、笑った。

共有