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「ろうがんず」の部室で、プラモデルの話をする石坂浩二さん。並んでいるのは、自身が制作したドイツの戦闘機のプラモデル=7月18日、横浜市、角野貴之撮影
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 趣味のプラモデルを作る仲間たちと2009年に立ち上げた同好会「ろうがんず」で、今も活動を続ける俳優の石坂浩二さん(84)。模型との出会いは小学生までさかのぼります。半世紀以上もとりこにさせるプラモデルの魅力とは。インタビューの後編です。

  • 【前編】プラモ同好会「ろうがんず」にハマる石坂浩二さん 米爆撃機はNG

――プラモデルとの出会いについて聞かせてください。

 小学生のころはプラモデルは一般的ではなくて、木の模型でした。木を削りだして飛行機の形にする「ソリッドモデル」を上級生に教わって作っていました。

 たしか1950年代のなかば、高度経済成長期が始まるころに、輸入されたプラモデルが百貨店に置かれるようになりました。驚いたのは、飛行機のキャノピー(操縦席を保護する透明のカバー)の部分です。プラスチックを使うことで、ちゃんと透明になっていた。それまでの木では絶対再現できない部分ですから、衝撃を受けました。

 でも当時のプラモデルはとても高価で、子どもはちょっと手が出せなかった。結局、本格的に始めたのは大学に入ってからです。そのころはもう俳優の仕事もしていました。3幕ある舞台で、自分の出番がない2幕目の時に、楽屋にプラモデルを持ち込んで作っていたこともあります。

――どこに魅力を感じますか。

 1人で作っているようで、「…

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