千葉県船橋市の水産業者と漁業協同組合が、船橋港で水揚げされる「コノシロ」を使った揚げ物とつみれを開発した。小骨が多く、飼料用として安価で取引されてきたが、おいしく加工することで、未利用魚の価値の向上をめざす。
「なじみがないかもしれないが、漁師は昔から食べているおいしい魚」
開発を手がけた、江戸前魚介類販売などの海光物産(船橋市)の大野和彦社長はこう語る。
コノシロは出世魚で、小さいころはすしネタで知られる「シンコ」や「コハダ」と呼ばれる。
市によると、船橋は日本一の漁獲量を誇り、2022年は1217トンと全国の総漁獲量の約4割を占めた。
食感サクサク、引き立つうまみ
これに着目したのが、市漁協…