インドが実効支配するカシミール地方の村で2025年5月9日、パキスタン側からの砲撃で破壊された店の様子を見る男性=AP

 核保有国であるインドとパキスタンの衝突が続いている。インド領内では8日夜から9日未明に多数のドローン攻撃が発生。双方が非難し合い、事態は悪化している。

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 インド軍は9日、「パキスタン軍が国境周辺地区にドローンやその他の兵器を使った攻撃を実施した」と発表。現地報道ではインドが実効支配する北部のカシミール地方やパタンコート、西部ジャイサルメールでも攻撃があったという。

 被害状況ははっきりしていないが、カシミール地方の主要都市スリナガルに住む無職のワニさん(65)は電話取材に、「夜の8時から4時間ほど停電が続き、何かが破裂するような大きな音が何回か聞こえた。みなが恐怖に包まれている。早く収束して欲しい」と話した。

 一方、パキスタン外務省は8日夜、声明で「インドメディアによる根拠のない無責任な主張だ」と述べ、パタンコート、ジャイサルメール、スリナガルの3都市への攻撃を否定した。

「テロへの関与」、互いを非難

 パキスタンの地元紙ドーンは…

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