歩行者の男性を乗用車ではね、そのまま逃げたとして、警視庁は11日、職業不詳の橋本隆大容疑者(24)=東京都新宿区=を自動車運転死傷処罰法違反(無免許過失運転致死)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕し、発表した。
世田谷署によると、橋本容疑者は今月2日午前2時50分ごろ、東京都世田谷区若林3丁目の都道で乗用車を無免許で運転し、道路を横断していた会社員男性(30)をはねてそのまま逃げた疑いがある。男性は全身を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。
発生直後に警視庁交通機動隊が大破した乗用車を発見し、停止を求めたが、車は走り去った。追跡して身柄を確保したところ、呼気から基準値を超えるアルコールが検出されたため、酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕した。運転免許証は持っていなかったという。
捜査関係者によると、橋本容疑者はその際、「何かにぶつかった」と話した。運転していたのは知人に手配してもらったレンタカーだったという。(御船紗子)