「成瀬は天下を取りにいく」(新潮社)で2024年の本屋大賞を受賞した作家の宮島未奈さんが2日、滋賀県警の「歳末特別警戒本部長」に任命された。師走の交通事故や、SNSをきっかけとした投資詐欺などの犯罪を1件でも減らそうと警察官らに訓示した。

 受賞作の舞台は大津市。地元愛あふれる主人公の成瀬あかりが中学から高校にかけて、マイペースを貫いて生きる姿を描いた。

 この日、大津市の県警本部のホールに集まった警察官らを前に宮島さんが訓示。「成瀬あかりは人並み外れた強い正義感と高い防犯意識の持ち主で、セーラー服に赤い腕章をつけて、ときめき坂をパトロールしていた。成瀬の力で詐欺などの事件や事故を食い止めるという気持ちで、歳末特別警戒本部長を務めさせて頂きます」と話した。

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