JR札幌駅(中央)の東隣の空き地で計画されている再開発ビルは、2034年度の完成を予定するが、階数など詳細は未定という=2025年2月、札幌市東区、上地兼太郎撮影

 JR北海道などが札幌駅南口周辺で計画している再開発ビルについて、JR北の綿貫泰之社長は19日、まず2030年度に旧エスタ部分へ10階建てのビルを建てたうえで、今は空き地になっている東隣の土地に計画している高層ビルは34年度に完成させるという、2段階で建設を進める方針を明らかにした。ただ、「道内一の高さ」としていた高層ビルの階数や高さは、当初の計画から規模を縮小する。詳細は引き続き検討するという。

 再開発ビルは、30年度末を見込んでいた北海道新幹線の札幌延伸に合わせ、JR北や札幌市などでつくる再開発組合が計画。地上43階・地下4階、高さ約245メートルで、オフィスや商業施設、ホテルが入る計画で、28年度の開業をめざしていた。

 だが、当初は総額2500億円と見込んでいた事業費が、近年の物価高騰に伴う人件費や資材価格の値上がりから「約3700億円に膨らむ」(綿貫氏)見通しになった。

 加えて、30年の開催をめざ…

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