韓国の水原地裁は22日、李在明(イジェミョン)大統領が京畿道(キョンギド)知事だった際に北朝鮮への不正送金などに関与したとして第三者供賄罪などに問われた裁判を延期すると発表した。聯合ニュースが報じた。李氏はほかに、公職選挙法違反の罪など四つの刑事裁判を抱えていたが、今回の決定ですべて延期されることになった。
水原地裁は「被告人は現在大統領として在職中」であるとし「憲法が保障する職務に専念し、国政運営の継続性のために期日は後日指定する」と説明した。韓国の憲法84条は、大統領は在職中に内乱や外患の罪を除いては刑事訴追されないとする「不訴追特権」を定めている。聯合ニュースは、今回地裁が同条の趣旨を考慮したとみられると伝えた。