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「つちのこパーク」に収蔵されている木彫りのツチノコ像=2024年6月3日、奈良県下北山村上桑原
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 かつて、伝説の生物「ツチノコ」の探索に沸いた村が、紀伊半島の奥地にある。およそ35年の時を経て、「ツチノコの村」をリバイバルすべく、1匹のゆるキャラが産声を上げた。

 奈良市中心部から南に約100キロ。車だと休憩無しでもおよそ3時間。ツチノコの伝承が残る奈良県下北山村は、県の最南端に位置する。人口は約680人。

 ツチノコとは、ヘビに似ているがビール瓶のように胴体部分が太くなっているとされる謎の生物。各地で目撃証言はあるが、実物が捕獲されたことはない。

 1973年発行の同村史には、村の動物の項目に「ノヅチ・ツチノコ むしろ怪異に属するものかもしれないが、見たという人が何人もある。太さのわりにうんと短いのが特徴で、上からマクレて(転がり落ちて)来るという」との記載があり、古くから知られた存在であったことがうかがえる。

記憶に生きていた35年前のキャラ、現代風に

 同村がツチノコの村として一…

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