食缶で届いた汁物を、係の生徒が手際よく配膳していた=2025年8月28日、横浜市立南が丘中学校、足立朋子撮影

 横浜市立の21中学校の給食で、夏休み明けから、保温性のある食缶による汁物の提供が始まった。横浜市では希望者にランチボックスを届ける選択制の給食を実施してきたが、来年4月にこの方式で約140校一斉の全員給食に移行する。ランチボックスのおかずは衛生管理のため冷やす必要があり、温かい汁物でカバーする狙いだ。

 今月、都筑区に業者の新工場が完成し、供給体制を増強できたため、モデル校で先行実施することにした。28日の南が丘中学校(南区)には、温かい汁物「沢煮椀(わん)」が新工場から保温食缶で届き、係が取り分けた。同校は率先して給食を利用する推進校に手を挙げて準備してきた。選択制の現在でも、利用率は9割を超えている(全市平均は約55%)。

 従前の汁物はふた付きカップで配られ、冷めやすく、煮込み調理をしないので味も劣ったという。生徒たちからは「温かく、具が大きくて、おかわりできる」と歓迎の声が上がる一方で、依然「おかずの冷たさが残念」との声もあった。

 市の担当者は「来年度に向け、おかずと汁物を混ぜて温かく食べられるようにするなど、子どもたちと一緒に献立の工夫を重ねていきたい」とする。あわせて効率的な配膳や適正な給食時間などの検証もしたいとしている。

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