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神津島北部の赤崎遊歩道。南の夜空には天の川が現れ、満天の星を独り占め=2024年6月8日午前0時14分、東京都神津島村、恵原弘太郎撮影
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 宇宙飛行士でなくても、宇宙ビジネスに携わっていなくても、宇宙を全身で感じられる場所が東京都内にある。

 調布飛行場から飛行機で45分。11月初旬、向かったのは「星空保護区」の伊豆諸島、神津島(神津島村)だ。

連載「宇宙∞ムゲンダイ」

人が初めて月に降り立ってから半世紀、人類は再び月に向かおうとしています。宇宙開発やビジネスも加速し、宇宙への注目が高まっています。遠いようで近い宇宙。東京を主な舞台に、無限に広がる物語を紹介します。今回取り上げるのは、星空をめぐる二つのストーリーです。

 島に着いたその日の夜、島でガイドをする古谷亘さん(36)の星空ツアーに参加した。圧巻だったのは、観賞スポットのひとつ、ヘリポート跡地から見上げた天体だった。360度視界をさえぎるものがなく、見渡す限り星空が広がっていた。「うわあ」と思わず声を出すと「みなさん驚かれますよ」と古谷さんは笑った。

 星空保護区は、「光害」の影…

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