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女性従業員が刺されたガールズバー付近には、警視庁の警察官が集まっていた=2024年10月27日午前8時40分ごろ、東京都港区新橋3丁目、長妻昭明撮影
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 ガールズバーの従業員の女性を刃物で刺して殺そうとしたとして、警視庁は27日、客で職業不詳の千明博行容疑者(49)=群馬県渋川市白井=を殺人未遂容疑で現行犯逮捕し、発表した。千明容疑者は「持ってきたナイフで刺した」と容疑を認めているという。女性は搬送先の病院で死亡が確認され、警視庁が容疑を殺人に切り替えて調べている。

 愛宕署によると、千明容疑者は27日午前5時40分ごろ、東京都港区新橋3丁目のガールズバーの店内で、従業員の谷沢優奈さん(18)=東京都江戸川区篠崎町5丁目=の首を果物ナイフのようなもので刺すなどし、殺害しようとした疑いがある。

 ナイフは刃渡り10センチほど。千明容疑者はカバンの中に入れていたと話しており、「(谷沢さんを)狙っていた」と供述しているという。

 店があるのは雑居ビルの1階。千明容疑者は26日午後11時ごろに入店し、酒を飲んでいた。谷沢さんが千明さんを接客していたという。

 従業員から「店長が客を押さえている。早く来て」と通報があり、事件が発覚した。

 現場近くのビルに勤務する男性によると、女性が刺されたガールズバーは数年前に開店した。日中から未明まで営業していたといい、30~40代とみられる男性客が出入りしていた。路上では、集客のために若い女性従業員が呼び込みをしていたという。

 男性は、パトカーなどが集まっている物々しい状況に「この路地は飲食店が多くて普段からにぎわっているが、こんな事件などはなかった。怖いです」と話した。(板倉大地、遠藤美波、長妻昭明)

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