東京23区の西部、練馬区にはこれまで著名な漫画家が多く住み、数々の名作を生み出してきた。その練馬区で3日、人気漫画家のトークや原画展示などがあるイベント「ねりま漫画サロン」が始まる。今年で2回目のイベントをプロデュースする医術漫画「JIN―仁―」の作者で、同区在住の村上もとかさん(73)に思いを聞いた。
練馬区は、漫画家の「聖地」なんじゃないかと思って育ちました。ちばてつや先生、手塚治虫先生、松本零士先生、その妻の牧美也子先生、白土三平先生――。そんな、子どもの頃に読んでいた漫画雑誌を代表する先生方がいたからです。
アニメや映画が盛んな土地として知られていても、現在に至るまでこれほど漫画家が多い場所だとは知られていないのではないでしょうか。色んな説がありますが、みなさんに聞くと、編集者の希望が大きかったみたいですね。僕もそうでしたが、編集者が他に担当している漫画家も近くに住んでいて、同じ沿線に集まってきたケースが多いです。
「一週間一歩も家の外に出ないことも」 イベントのきっかけは
朝から晩まで仕事場にこもっ…