今年で創設100年を迎える東京六大学野球連盟が、プレー時のアウト判定についてリプレー映像を見て審議する「ビデオ検証」のシステムを春季リーグ戦から導入している。今後、高校野球にも広がる可能性があり、アマチュア野球の判定のあり方が変わるきっかけになるかもしれない。
4月14日、東大―早大の2回戦で、東大側が求めたのが検証「第1号」となった。五回表無死一、三塁。早大の一塁走者が二盗を試み、「セーフ」の判定に。直後に東大・大久保裕監督が球審にビデオ検証を要求した。
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審判団は判定に関わった二塁塁審を除く3人でビデオルームに入り、審議した。判定が「アウト」に覆ると、東大側から大きな歓声が起きた。連盟によると20日までに計8回実施されたという。
理事会で反対意見は出ず カメラを新たに導入
ビデオ検証の対象は本塁打やタッチプレー、飛球をキャッチしているか、など。ストライク、ボールやハーフスイングに対しての判定は除かれる。
各校の監督も理事として参加する連盟の理事会で4月に承認された。反対意見は出なかったという。
連盟は判定の際に中継映像を…